土地探しのポイントPoint

土地の購入だけに目を向けてしまうと、あとで思わぬ出費に直面することがあります。
たとえば建築費はもちろん、次のような費用も発生します。

• 設計・申請費用（建築士や行政手続きにかかる費用）
• 外構工事費用（フェンス、駐車場、庭など）
• 登記費用やローン手数料（司法書士報酬、登録免許税、金融機関手数料など）
• 引っ越しや新生活の準備費用（家電・家具の購入など）

これらを含めて「総額でいくら必要か」をシミュレーションしておくことで、住宅ローン審査にも有利に働き、安心して土地選びができます。

物件情報に書かれた「駅から徒歩〇分」だけで判断してしまうと、実際に住んだときに後悔することがあります。
以下のような視点からチェックしましょう。

• 通勤・通学時間帯の交通状況
• バスの本数や遅延の有無
• 主要道路の渋滞頻度
• 自転車や徒歩での安全性

実際に朝や夕方の混雑する時間帯に現地へ足を運ぶことで、リアルな利便性を体感できます。

南向きの土地は人気ですが、それだけでは十分ではありません。

• 周囲の建物との距離 → 高い建物が近くにあると日陰が多くなる
• 道路との高低差 → 土地が低すぎると排水に問題が出る／高すぎると造成費用が増加
• 隣家とのプライバシー確保 → 窓の配置にも関係します

こうした自然条件と設計への影響を考慮することで、快適な家づくりに繋がります。

近年の自然災害の多さを考えると、災害リスクの確認は必須です。

• 市区町村のハザードマップで、洪水・土砂災害・津波の危険性をチェック
• 地盤サポートマップなどを使って、地盤の強さを調査
• 過去の災害履歴（近隣の浸水履歴や断水情報など）を行政や地域住民に確認

家族の安全を守るために、リスクのある土地かどうかを自ら調べる姿勢が大切です。

土地選びは一時的な利便性だけでなく、「長く住めるかどうか」が重要です。

• 子育て世代：保育園・小中学校の距離、通学路の安全性
• 高齢者との同居：病院やスーパーまでの距離、坂道の有無
• 将来の開発計画：都市計画道路、再開発予定地などが影響することも

役所で都市計画図の閲覧も可能ですし、近隣住民の声を聞くのも参考になります。